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各国における各種証明書等の電子的な取扱いに関する調査研究<PDF > 外国知的財産制度に関する調査研究報告 | 経済産業省 特許庁

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(1)

成29年度 特許庁産業財産権制度各国比較調査研究等事業

各国における各種証明書等の電子的

取扱いに関する

調査研究報告書

成30年3月

一般社団法人

日本国際知的財産保護協会

(2)
(3)

海外調査のま め

各国の証明書の発行・受理の電子化の 状況を、特許・実用新案、意匠、商標 の法域毎に、報告書第2部にま めた。

国内調査のま め

アンケート調査、ヒア ン 調査の 結果を報告書第3部にま めた。電子 手続での証明書の提出を希望する意 見 多くみ た。

要約

調査研究の目的

各国における各種証明書等の電子的発行/受理に る国内法 等を調査、また、 国特許庁 仮に電子的に作成さ た証明書を受け入 るこ に った場合における 国内ユーザーのニーズ等を確認し、 国における今後の各種証明書等の発行、受理 の在 方についての施策検討の参考 する。

ア バイザー会合による検討

・本調査研究に関して専門的 知見を有する者5名 弁理士、日本知的財産協会専門 委員会の委員 るア バイザー会合を全3回開催した。

・質問票調査及びヒア ン 調査の実施に際し、質問案の作成及び調査結果の分 析・報告書の ま めに対して助言及び監修を受けた。

公開情報調査

各国知的財産庁ウ サイト等を利用して、対象国における証明書の発行・受理に関 する制度について調査した。

国内アンケート調査

国内特許事務所及び企業100者を対象 に、証明書の電子化ニーズに関して意 見を収集した。

海外質問票調査

上記海外調査対象国・機関等について、 各国知的財産庁、法律事務所等に対し、 各国の証明書の発行・受理の電子化の 状況実態を調査した。

国内ヒア ン 調査

アンケート対象者のうち10者に対し て、アンケート回答を踏まえて、さ に深掘 するヒア ン を実施した。 海外調査対象国、機関等

米国、カナ 、 ラ ル、メキ コ、欧州特許庁 EPO 、欧州連合知的財産庁

EUIPO 、世界知的所有権機関 WIPO 、 イツ、フラン 、英国、イタ ア、

イ 、ロ ア、南アフ カ、アフ カ広域知的所有権機関 ARIPO 、ニュー ー ラン 、オー トラ ア、中国国家知識産権局 SIPO 、中国国家工商行政管理総局

SAIC 、香港、台湾、韓国、トルコ、 ンガポール、マ ー ア、フ ン、イ ン ネ ア、タイ、ベトナ 、イン

国内調査対象

(4)

本調査結果についての要約を以下記載する。

■海外質問票調査

各種証明書等の電子化の状況に関して、30 国・地域の知財庁・機関及び代 理人事務所を対象に、海外質問票調査を実施した。

特許/実用新案、意匠、商標の各法域で、優先権証明書及び登録証の発行、優 先権証明書の受理、その他官公庁の発行する証明書等、民間で発行さ る証明書 等に関して、電子書面 しての発行 ある 、ある した 紙書面での発行に対 し優遇措置 あるの 、また、電子書面 しての受理 可能である 、ある し た のよう フォーマットの電子書面であ 許容さ るの 等を調査した。 <優先権証明書及び登録証の発行について>

優先権証明書及び登録証の発行について 、紙書面で発行する知財庁・機関 大多数であった 、電子書面 しての発行を並行的に行う知財庁・機関 一定数 存在した 米国、欧州連合知的財産庁、 ンガポール、ニュー ーラン 等 。 トルコに至って 電子書面 しての発行のみ ってお 、このよう 動き 、 各国の電子化施策 密接に連動しているこ 明 に った。 お、電子書面 のフォーマット、電子署名 その確認方法等 いった技術的仕様 各知財庁・機 関によ 様々であった。

<優先権証明書の受理について>

優先権証明書の受理について 、原則 してその原本 紙書面 を受理する知 財庁・機関 大多数であった 、紙書面をイメー ータ化した電子フ イル PDF等 による写しの提出を認める知財庁・機関 多く存在した。また、第 一庁によ 電子的に発行さ た優先権証明書を受理する について 、各知財 庁・機関によ 判断 まちまちであった。

<その他の証明書等の受理について>

その他の証明書の受理について 、 必 その原本を求める、 その写しを認 める 紙書面をイメー ータ化した電子フ イル PDF等 による写し 可 、 その写しの提出を認めつつ、追って原本の提出を求める、 その写しの提出を 認めつつ原本 相違 い旨の説明を求める、 その写しの提出 共に公証を付 すこ 求める いった様々 対応 、証明書の種別毎に行わ ている状況 判 明した。また、電子的に発行さ た各種証明書等を受理する について 、各知 財庁・機関によ 判断 まちまちであった。

■国内アンケート調査

(5)

各種証明書を提出するにあた 、原則 して原本 紙書面 での提出を特許庁 求めているこ について、 公的機関 発行する証明書について、写し 提出 できる よい 、 申請人等の公的機関以外の者 作成する証明書 含 全ての 証明書について写し 提出できる よい の回答を合わせる 8 割以上であっ た。また、各種証明書の特許庁への提出方法 、インターネット出願ソフト等の 電子手続での提出を希望する意見 8割以上であった。

法 改正等によ 各種証明書を電子手続で提出するこ 可能 った場合、 電子手続を利用したい について 、 利用するつ い いう回答

く、全ての回答者 常に利用したい 状況に応 て利用したい のい

の回答であった。希望する電子フォーマット して PDFフ イルを希望する 意見 9 割近くであ 、その他 、特に形式にこ わ 一般的 画像フ イ ルを希望する意見 見 た。

証明書をイメー ータ化した電子フ イルを電子手続で提出する場合、証 明書の真正性を担保する方法 して望ましい手続についての質問で 、証明書 の発行元 公的機関である 否 に わ 、 特許庁 その真正性に疑義 ある 判断した場合に原本の提出を求める いう回答 最 多 った。次いで、

特段不要 電子フ イルの提出で真正性 満たさ ている 考えるべき する意見、 提出した証明書 真正 であるこ を手続者 して宣誓する する意見 多 った。

優先権証明書の電子交換の取 組み して、WIPO 提供する DAS ある 、DAS の利用経験について質問した こ 、 常に DAS を利用する 及び DAS 利用する 、書面による優先権証明書の提出を行うこ ある を合 わせた回答 9割以上であ 、DASの利用率 高いこ わ る。

■国内ヒア ン 調査

国内アンケートの調査結果についてさ に詳しい情報を得るため、国内アン ケート回答者の中 アンケート回答の充実度、海外 の証明書のや 取 の 経験の多さ等を 案して10者を選定し国内ヒア ン を実施した。

(6)

見 聞 た。また、証明書一般に共通する問題 して、紙原本を海外 取 寄せるにあた 海外の配送 のトラ ル ある 、 海外で 紙原本 必要 さ い国 あ 、そのよう 場合に在外者に対して紙原本の必要性を 説明するのに苦慮する 等の意見 多く聞 た。

今後、法 改正等によ 特許庁に対して証明書等を電子手続で提出するこ 可能 った場合、書面 紙原本 での提出手続 併用する可能性 ある いう質問に対して 、 原則 して電子手続で提出したい する意見 ある一 方、 取得した証明書 紙原本である場合に 、紙原本の保管の問題や電子化に 要する労力を考慮してそのまま紙原本を提出したい いう意見 多く聞 た。また、電子化にあたってのセキュ や、電子化した後の紙原本の廃棄に ついて懸念する意見 聞 た。

DASを利用して特に不都合・不満に感 る点について 、第 庁でアクセ コー 利用でき 優先権証明書の紙原本を送付した事例 挙 た。また、 DASの利用範囲について、 特許・実用新案以外の分野に 拡大してほしい 、

参加国 っ 増える 良い の意見 聞 た。

(7)

めに

国の特許法等産業財産権関連法 、手続の過程において申請人に対して各種証明書 等の提出を求めている こ 、当該証明書等 一部の例外を除いて書面によ 提出をする こ 求め ている。こ 書面で提出さ た各種証明書等 、庁内事務処理、実体審 査を効率的に行うために電子情報処理組織等において電子化さ るこ る 、電子化 に一定の期間を要してお 、世界最速・最高品質 の審査の実現を目指す 国特許庁の 品質管理体制を更に推し進める上で、当該証明書等に る事務処理のあ 方を検証する こ 求め ている。

一方、世界的 趨勢を見 、諸外国政府の電子化施策の進展に伴い、行政分野におけ る書面手続 電子手続への移行 加速の一途をた 、産業財産権分野において 、優 先権証明書の発行を電子的に行う知的財産庁 増加する等、積極的にITを活用し、手続 の合理化 図 ユーザーの利便性 向上している こ である。

そこで、本調査研究で 、各国における各種証明書等の電子的発行/受理に る国内 法 、運用、事務処理の状況及び技術的 要件等を広範に調査するこ 、また、 国特 許庁 仮に電子的に作成さ た証明書を受け入 るこ に った場合における国内ユーザ ーのニーズ等を確認し、今後の各種証明書等の発行、受理の在 方を検討するにあたって の判断材料 するこ を目的 する。

本報告書をま めるにあた 、 指導、 協力を頂いたア バイザー委員の方々を め、海外質問票、国内アンケート票及びヒア ン 調査に 協力いた いた国内ユーザー 及び海外現地法律事務所の方々、並びにITの積極的利用に関する 執筆をいた いた有 識者の方々に厚く御礼申し上 る。

成30年3月

(8)

調査にあたって 当該分野に精通した有識者によるア バイザー会合を開催した。ア バイザー委員、オ ザーバーの方々及び事務局 以下の通 である。

ア バイザー委員 敬称略、五十音順

伊藤 智恵 一般社団法人日本知的財産協会 情報 第一小委員会副委員長 大塚製薬株式会社

園 充 株式会社 NTT ータアイ 第一事業部推進部長 東谷 幸浩 響国際特許事務所 弁理士

松尾 淳一 ユアサハラ法律特許事務所 弁理士 水野 み 子 青和特許法律事務所 弁理士

オ サーバー 敬称略

新田 稔 特許庁 審査業務部 審査業務課 企画班長

五明 謙 特許庁 審査業務部 審査業務課 業務管理企画官 和田 健秀 特許庁 審査業務部 審査業務課 係員

事務局

川上 溢喜 一般社団法人 日本国際知的財産保護協会国際法制研究所 所長

澁谷 浩司 一般社団法人 日本国際知的財産保護協会国際法制研究所 主任研究員 藤 晶子 一般社団法人 日本国際知的財産保護協会国際法制研究所 主任研究員

ア バイザー会合の開催 以下の お である。

第1回会合 成29年 7月24日 調査研究の目的・内容の共有、調査の進め方の検討 第2回会合 成29年12月18日 各調査結果報告・ま め方の検討

(9)

謝辞

本調査研究の遂行にあた 、下記の関係機関に 協力をいた いた。この場を借 て、 深く御礼申し上 る。

■ 協力いた いた知財庁・公的機関、法律事務所 敬称略

知的財産庁・公的機関

The United States Patent and Trademark Office 米国 European Patent Organisation EU

韓国特許庁 韓国

Directorate General of Intellectual Property Rights イン ネ ア Intellectual Property Corporation of Malaysia マ ー ア

Intellectual Property Office of Philippines フ ン National Office of Intellectual Property ベトナ

Federal Service for Intellectual Property ロ ア

Companies and Intellectual Property Commission 南アフ カ German Patent and Trade Mark Office イツ

UK Intellectual Property Office 英国

Swiss Federal Institute of Intellectual Property イ

Intellectual Property Office of New Zealand ニュー ーラン IP Australia オー トラ ア

Canadian Intellectual Property Office カナ

Mexican Institute of Industrial Property メキ コ) 台湾智慧財産局 台湾

香港知的財産局 香港

African Regional Intellectual Property Organization アフ カ World Intellectual Property Organization

法律事務所

Sughrue Mion, PLLC 米国 Maucher Jenkins EU

(10)

D&N International Law Firm ベトナ Licks Advogados ラ ル

Chadha & Chadha IP イン Gorodissky & Partners ロ ア Adams & Adams 南アフ カ Spoor & Fisher 南アフ カ VOSSIUS & PARTNER イツ Mewburn Ellis, LLP 英国

Cabinet Beau de Loménie フラン Bugnion S.p.A. イタ ア

Lenz & Staehelin イ

In-Legal ニュー ーラン

Griffith Hack オー トラ ア Gun + Partners トルコ

SMART & BIGGAR / FETHERSTONHAUGH カナ UHTHOFF, GOMEZ VEGA & UHTHOFF, S.C. メキ コ Union Patent Service Center 台湾

China Patent Agent (H.K.) Ltd. 香港

■原稿執筆いた いた有識者の方々 敬称略

早稲田大学 総合研究機構電子政府・自治体研究所 研究院教授 岩﨑 尚子

エン バー法律事務所 弁護士 水越 尚子

山田猛司司法書士事務所 司法書士 山田 猛司

(11)

■調査対象各国・地域知財庁略称 ウ サイト・ア

USPTO: United States Patent and Trademark Office https://www.uspto.gov/

EPO: European Patent Office https://www.epo.org/

EUIPO: European Union Intellectual Property Office https://euipo.europa.eu/

KIPO: Korean Intellectual Property Office

http://www.kipo.go.kr/kpo/user.tdf?a=user.eng.main.BoardApp SIPO: State Intellectual Property Office

http://www.sipo.gov.cn/

SAIC: State Administration for Industry and Commerce http://sbj.saic.gov.cn/

DGIP: Directorate General of Intellectual Property Indonesia http://www.dgip.go.id/

MyIPO: Intellectual Property Corporation of Malaysia http://www.myipo.gov.my/en/home-2/

IPOPHL: Intellectual Property Office of Philippines http://www.ipophil.gov.ph/

IPOS: Intellectual Property Office of Singapore https://www.ipos.gov.sg/

DIP: Department of Intellectual Property Thailand https://www.ipthailand.go.th/en/

NOIP: National Office of Intellectual Property of Vietnam http://www.noip.gov.vn/web/noip/home/en

INPI: Instituto Nacional da Propriedade Industrial http://www.inpi.gov.br/

CGPDTM: the Controller General of Patents, Designs & Trade Marks http://www.ipindia.nic.in/

ROSPATENT: Russian Patent

(The Russian Federal Service for Intellectual Property) http://www.rupto.ru/en/

CIPC: Companies and Intellectual Property Commission

(Registration of Companies, Co-operatives and Intellectual Property Rights in South Africa)

http://www.cipc.co.za/za/

(12)

UKIPO: United Kingdom Intellectual Property Office

https://www.gov.uk/government/organisations/intellectual-property-office INPI: Institut national de la propriété industrielle France

https://www.inpi.fr/fr

UIBM: Ufficio Italiano Brevetti e Marchi http://www.uibm.gov.it/index.php/inglese

IPI: Institut Fédéral de la Propriété Intellectuelle Switzerland https://www.ige.ch/en.html

IPONZ: Intellectual Property Office of New Zealand https://www.iponz.govt.nz/

IP Australia: Intellectual Property Australia https://www.ipaustralia.gov.au/ TURK PATENT: Türk Patent

http://www.turkpatent.gov.tr/TURKPATENT/ CIPO: Canadian Intellectual Property Office

http://www.ic.gc.ca/eic/site/cipointernet-internetopic.nsf/eng/Home IMPI: Instituto Mexicano de la Propiedad Industrial

https://www.gob.mx/impi

TIPO: Taiwan Intellectual Property Office https://www.tipo.gov.tw/mp.asp?mp=2

HKIPD: Hong Kong Intellectual Property Department https://www.ipd.gov.hk/eng/home.htm

ARIPO: The African Regional Intellectual Property Organization http://www.aripo.org/

(13)

第1部 調査研究の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 第2部 各国の各種証明書等の電子的 取扱いに関する調査結果 ・・・・・・・ 7 I. 五大特許庁等

A. 米国 USPTO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 B. 欧州特許庁 EPO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 C. 欧州連合知的財産庁 EUIPO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 D. 韓国 KIPO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41 E. 中国 SIPO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 59 F. 中国 SAIC ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65 II. ASEAN6

A. イン ネ ア DGIP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 69 B. マ ー ア MyIPO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77 C. フ ン IPOPHL ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91 D. ンガポール IPOS ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 103 E. タイ DIP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 117 F. ベトナ NOIP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 125 III. BRICS

A. ラ ル INPI ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 135 B. イン CGPDTM ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 145 C. ロ ア ROSPATENT ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 155 D. 南アフ カ CIPC ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 165 IV. その他

(14)

第3部 国内制度に対するユーザーニーズ調査・・・・・・・・・・・・・・・ 321 I. 国内アンケート調査結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 323 II. 国内ヒア ン 調査結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 355 第4部 有識者による執筆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 367

電子政府の在 方に関する 世界最先端IT国家創造宣言 の実現に向けた 取 組みの現状評価及び今後の課題

早稲田大学電子政府・自治体研究所 教授 岩﨑 尚子 369 各省庁、地方自治体に対する各種申請手続におけるオンライン化の現状及

びオンライン化による手続の効率化への評価

エン バー法律事務所 弁護士 水越 尚子 377 不動産登記実務の分野における行政手続のオンライン化の現状及びオンラ

イン化による手続の効率化への評価

山田猛司司法書士事務所 司法書士 山田 猛司 385 納税実務の分野における行政手続のオンライン化の現状及びオンライン化

による手続の効率化への評価について

東京税理士会 情報 委員会 税理士 菅沼 俊広 393

(15)
(16)
(17)

1. 調査研究の目的

国の特許法等産業財産権関連法 、手続の過程において申請人に対して各種証明書 等の提出を求めている こ 、当該証明書等 一部の例外を除いて書面によ 提出をする こ 求め ている。

例え 、特許出願人 、特許法第34条第4項及び第5項の規定に基 く特許を受ける 権利の承 を届け出るために 、特許法施行規則第5条第1項の規定によ 、その権利の 承 を証明する書面 譲渡証書や登記事項証明書等 を提出し け い。また、 特許法第43条第1項に基 くパ 条約による優先権を主張するために 、同条第2項で パ 条約の同盟国の政府 発行した所謂優先権証明書を提出し け い。

上述のように、こ 書面で提出さ た譲渡証書や優先権証明書を め する各種証 明書等 、庁内事務処理、実体審査を効率的に行うために電子情報処理組織等において電 子化さ るこ る 、電子化に一定の期間を要してお 、 世界最速・最高品質 の審 査の実現を目指す 国特許庁の品質管理体制を更に推し進める上で、当該証明書等に

る事務処理のあ 方を検証するこ 求め ている。

一方、世界的 趨勢をみ 、諸外国政府の電子化施策の進展に伴い、行政分野におけ る書面手続 電子手続への移行 加速の一途をた 、産業財産権分野において 、優 先権証明書の発行を電子的に行う知的財産庁 増加する等、積極的にITを活用し、手続 の合理化 図 ユーザーの利便性 向上している こ である。

本調査研究 、各国における各種証明書等の電子的発行/受理に る国内法 、運用、 事務処理の状況及び技術的 要件等を広範に調査するこ 、また、 国特許庁 仮に電 子的に作成さ た証明書を受け入 るこ に った場合における国内ユーザーのニーズ等 を確認するこ を目的 してお 、こ の調査結果 、今後の各種証明書等の発行、受 理の在 方を検討するにあた 、重要 判断材料に るこ 期待さ る。

2. 調査対象 2.1.海外調査

(1) 調査対象国・地域等

米国、カナ 、 ラ ル、メキ コ、欧州特許庁 EPO 、欧州連合知的財産庁 EUIPO 、 世界知的所有権機関 WIPO 、 イツ、フラン 、英国、イタ ア、 イ 、ロ ア、南 アフ カ、アフ カ広域知的所有権機関 ARIPO 、ニュー ーラン 、オー トラ ア、 中国 中国国家知識産権局、中国国家工商行政管理総局 、香港、台湾、韓国、トルコ、 ンガポール、マ ー ア、フ ン、イン ネ ア、タイ、ベトナ 、イン

(2) 調査研究の対象法域

(18)

(3) 海外調査項目

調査対象国・地域等において発行さ ている証明書等及びその取扱いについて ・各国知的財産庁 発行する各種証明書 優先権証明書、登録証、申請書の認証謄本等

の一覧 特許、実用、意匠、商標の法域別であって、書面 電子の両方の情報 以下 同

・発行手数料一覧

・各種証明書の発行のための根拠規定 法 、ガイ ライン等 ・各種証明書の申請 発行までのプロセ

・ 電子的 発行を行っている場合に限定し

 電子的に発行さ る証明書の技術的概要 フ イル形式、電子認証の有無等  電子的に発行さ る証明書の発行についての各国政府の電子化施策 の関

連の有無及び当該電子化施策の概要

 電子発行に るユーザーの顧客満足度に関する情報

・ 優先権証明書に特化して、世界知的所有権機関 WIPO の タルアクセ サービ DAS に参加してい い官庁に対してのみ

 DAS による優先権証明書の電子的交換への参加の予定の有無  参加の予定 あ 参加予定時期

 DAS に参加するに当たっての障壁 あ その概要

調査対象国・地域等において受理さ ている証明書等及びその取扱いについて ・各国知的財産庁 受理する各種証明書 優先権証明書、新規性の喪失例外証明書、公

証、委任状、権利の承 を証明する書面等 の一覧 特許、実用、意匠、商標の法域 別であって、書面 電子の両方の情報 以下同

・各種証明書の提出を求める根拠規定 法 、ガイ ライン等 ・ 電子的 受理である場合

 電子的に作成さ た証明書を受理するための方法 媒体 DVD 等 、e-mail の添付フ イル、提出用の専用ソフトウ ア、ウエ 経由等

 提出さ た証明書 真正であるこ の確認方法 宣誓の有無による確認、暗 号化情報による確認、書面の提出 求めた上で照合等

 電子的に作成さ た証明書を受理するに当たっての技術的要件 フ イル形 式、電子認証の有無

 電子的に作成さ た証明書の受理についての各国政府の電子化施策 の関 連の有無及び当該電子化施策の概要

2.2.国内調査 (1) 国内調査対象

(19)

(2) 国内調査項目

特許庁に提出するこ 求め る書面による証明書等の現状の取扱いについて ・書面による証明書 原本 の提出を求め るこ に対する意見・改善要望

・書面による証明書を電子的に提出するこ に対する潜在的要望の有無

・書面による証明書の原本自体 電子であった場合の事例の有無 例.国内クライア ント 受領した権利の承 を証明する書面 電子媒体であった、海外クライアント

受領した優先権証明書 電子媒体であった等

更問 書面による証明書の原本自体 電子であった場合の対処方法 例.プ ン トアウトした のを特許庁に提出等

電子的に作成さ た証明書等の今後の取扱いについて

・仮に法改正/運用によ 電子的に作成さ た証明書等の提出 許容さ た場合にお ける、理想的 提出方法についての意見 インターネット出願ソフトによる提出、 媒体による物件提出、メールの添付フ イルによる提出、証明書の寄 場所を設け、 寄 情報を特許庁に提出する等

・ 優先権証明書の提出に特化し DAS 参加国 優先権主張の第一国であった場合 におけるDAS 利用のメ ット・ メ ット、書面 の使い分け等について

3. 調査研究手法

上記2.で記載した調査対象について、以下に沿って調査研究を行った。

3.1.公開情報調査

書籍、論文、及びインターネット情報等を利用して、上記2.で挙 た各項目に関する 情報収集をし、整理した。

3.2.海外質問票調査

上記2.1. 1 で挙 た調査対象国・地域等における管轄機関等及び現地法律事務所 各国・地域等においてそ 1者以上 に対し、英語に翻訳した質問票を送付して2. 1 3 の項目について調査を実施し、その結果を取 ま めた。

3.3.国内アンケート調査

海外 の出願手続を代理している特許事務所50者及び国内企業50者、計100者を対 象に、各種証明書等の電子的 取扱いの在 方についてのアンケート調査を実施した。

 調査票郵送配布数:100件 内訳:特許事務所50者、国内企業50社  回収方法:郵送又 電子メール

(20)

3.4.国内ヒア ン 調査

前記3.3. 国内アンケート調査対象者のうち10者に対して、国内ヒア ン 調査を 実施した。本調査 、公開情報調査及び国内アンケート調査を踏まえてさ に深掘 する こ を目的 した。

アンケート回答 特徴的 回答をした事務所及び企業等10者を選定した。  ヒア ン 対象者:10者

 ヒア ン 方法:面接

(21)
(22)
(23)

I. 五大特許庁等の機関

A. 米国 USPTO

1. 特許

1.1 USPTO 発行する特許に関する証明書等及びその取扱いについて1

1.1.1 優先権証明書の発行について2

(1) USPTOによる優先権証明書の発行 電子書面/紙書面 について

優先権証明書の発行 、電子書面又 紙書面で行わ ている。電子書面/紙書面の発 行割合 公表さ てい い。

<DAS3について>

USPTO 2009年4月よ DASに参加している4。 お、日本国特許庁 の間のPDX5

2017年9月30日を って終了した。 (2) 優先権証明書の発行手数料

発行手数料 電子書面・紙書面 に35 USD。

図表1 USPTO特許文書料金表6

(3) 優先権証明書発行手続の流

優先権証明書の発行を申請する場合、ユーザー 郵送、private PAIR7又 EFS-web8で

1

本稿で 主に優先権証明書及び登録証について論 る。その他USPTO 発行する証明書の例 して 、例え

Reissued Utility Patent, Re-examination Certificate, Statutory Invention Registration, Defensive Publication, Presentation Patent, Patent Abstract of Title, Patent Assignment, Patent Application Publication, Patent File Wrapper, Selected Paper from Patent File Wrapper等 ある。

2 本調査研究における質問票調査に基 く。

3 DAS Digital Access Service

、優先権書類の電子的交換を行うための世界知的所有権機関 WIPO 提供す

るウ サービ である。DASを利用する 優先権書類の提出を省略できる。 https://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_tokky

o/shutsugan/wipo_ver1.htm 最終アクセ 日:2018年3月5日

4 DASの参加庁・機関 WIPOウ サイトにて公開さ ている。http://www.wipo.int/das/en/participating_offices.ht

ml 最終アクセ 日:2018年3月5日

5 PDX Priority Document eXchange 、優先権書類を2庁間で電子交換する であ 、優先権書類の提出

を省略できる。

6 USPTOウ サイト内 Patent Documents Schedule http://ebiz1.uspto.gov/vision-service/Product_Services_P/m

sgShowProductSets?category=P 最終アクセ 日:2018年3月5日

7 PAIR (Patent Application Information Retrieval) USPTO 提供する特許出願情報検索 である。public

PAIR private PAIR あ 、特許出願の状況等を確認できる。 https://www.uspto.gov/patents-application-proc

ess/checking-application-status/check-filing-status-your-patent-application 最終アクセ 日:2018年3月5日

8 EFS-web USPTO 運営する特許のオンライン出願 である。

(24)

の申請 可能である。優先権証明書 USPTOによる申請の受理 7営業日以内に発 行さ 、紙書面による発行の場合に 郵送、電子書面による発行の場合に CD-ROMの 郵送又 ウ サイト の ウンロー 形式によ 申請人に提供さ る。

図表2 特許の優先権証明書発行手続の流

(4) 電子優先権証明書のフ イル形式及び電子認証の有無

電子優先権証明書 PDFフ イル形式で発行さ る。ウ サイト の ウンロー 形式で提供さ る場合、当該PDFフ イルに 電子署名9 付さ る。CD-ROMで提 供さ る場合に 、申請者 紙書面での証明書をCD-ROMに添付する 、又 電子署名 を付す のい を選択できる。

(5) 電子優先権証明書の真正性確認方法

前述(4)の通 、電子署名付きの電子優先権証明書 発行さ る。 (6) 優先権証明書の発行についての法 、規則等

35 U.S.C. 特許法 第9条及び37 C.F.R. 第1部 特許規則 §1.13に規定 ある。

9 この電子署名 USPTOの内部組織であるPatent Electronic Business Centerによ 発行さ る。

https://www.uspto.gov/learning-and-resources/support-centers/patent-electronic-business-center 最終アクセ 日:

2018年3月5日

10 米国特許法の日本語訳 、特許庁ウ サイトの外国産業財産権制度情報に掲載の のを引用した。以下 同様。

https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/fips/pdf/us/tokkyo.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日

<35U.S.C. 特許法 10> 第9条 記録の認証謄本

長官 ,USPTO 発行した特許明細書及び図面並びに公衆又 申請人 利用できる

(25)

<37C.F.R. 第1部 特許規則 11> §1.13 謄本及び認証謄本

(a) 合衆国特許商標庁の管轄下にあ , つ,公衆の閲覧に供さ る,特許,特許出願 公開,記録,帳簿,書類又 図面の無認証謄本 ,特許商標庁 何人に対して 提 供さ ,また,その他の記録又 書類の謄本 ,そ を取得する権利を有する者に提 供さ る の する ,そのために 所要の手数料 納付さ け い。 以 下略

(b) 合衆国特許商標庁の管轄下にあ ,公衆又 そ に関する権利を有する者の閲覧に 供さ る,特許,特許出願公開及び商標登録並びに記録,帳簿,書類又 図面の認証 謄本 ,合衆国特許商標庁の印章によって認証さ ,長官によって又 長官名によっ て証明さ る の する ,そのために 認証謄本のための手数料 納付さ け

い。

1.1.2 登録証の発行について12

(1) USPTOによる登録証の発行 電子書面/紙書面 について

登録証の発行 紙書面でのみ行わ ている。 (2) 登録証の発行についての法 、規則等

特許法第153条に規定 ある。

1.2 USPTO 受理している特許に関する証明書等及びその取扱いについて

1.2.1 優先権証明書の受理について13

(1) 優先権証明書 紙書面 の受理について

出願人 優先権主張を伴う特許出願を行う場合、USPTO 必要に応 て出願人に対 し優先権証明書の提出を要求する。第1庁発行の優先権証明書の原本 紙書面の場合、

USPTO その原本を要求し、写しの提出 認め い。

(2) 電子優先権証明書の受理について

USPTO 、電子優先権証明書 受理し い。また、紙書面をイメー ータ化した電

子フ イル 受理し い。 お、DAS、PDXによる優先権書類の電子的交換 行わ て

11米国特許規則の日本語訳 、特許庁ウ サイトの外国産業財産権制度情報に掲載の のを引用した。以下 同様。

https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/fips/pdf/us/tokkyo_kisoku.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日

12 本調査研究における質問票調査に基 く。

13 本調査研究における質問票調査に基 く。

<35U.S.C. 特許法 >

第153条 発行方法

(26)

いる。

(3) 優先権証明書の受理についての法 、規則等

35 U.S.C.119条(b)(3)および37 C.F.R.§1.55(f)乃至(i)に規定 ある。

<37 C.F.R. 第1部 特許規則 >

§1.55 外国優先権の主張

(f) 外国出願の認証謄本を提出する時期 (1) 特許法第111条(a)に基 く出願

2013年3月16日以後にさ た特許法第111条(a)に基 く原出願に関して (h),(i)及 び(j)の規定による場合を除き,そ に係る外国出願の認証謄本 ,その出願の現実 の出願日 4月又 先の外国出願の出願日 16月の何 遅く終わる期間内に 提出し け い。本項にいう期間 ,意匠出願に 適用さ い。

(2) 特許法第371条に基 く出願

特許法第371条に基 いて国内段階に移行する国際出願に関して ,外国出願の認 証謄本 ,PCT及びPCT規則に記載さ ている期限内に提出し け い。 国際出願であって,国内段階 2013年12月18日以後に開始した のに関して,その 国際段階期間中に外国出願の認証謄本 提出さ てい い場合 ,特許法第371条 (b)若しく (f)に基 いて国内段階 開始した日(略) 4月,特許法第371条に基 いて国内段階に移行するための最初の提出の日 4月又 先の外国出願の出願日

16月の何 遅い方の期間内に,その外国出願の認証謄本を提出し け い。た し,(h),(i)及び(j)に規定さ る場合を除く。

(3) 外国出願の認証謄本 ,特許法第111条(a)に基 く出願に関して(f)(1)に定め ている期間内に又 特許法第371条に基 いて国内段階に移行する国際出願に関し

て(f)(2)に定め ている期間内に提出さ , つ,(h),(i)又 (j)にいう除外 適

用さ い場合 ,外国出願の認証謄本に ,遅延に係る完全有効 理由の証明及

び§1.17(g)に記載さ ている申請手数料を添えて,申請書を添付し け

い。

(g) 優先権主張,外国出願に係る認証謄本及び出願に関する翻訳文の提出に関する要件 (1) 特許法第119条(b)又 PCT規則17において指定さ ている外国出願についての優

先権主張及び認証謄本 ,如何 る場合であって ,出願の係属期間内に提出し <35 U.S.C. 特許法 >

第 119 条 先の出願日の利益 優先権

(b) 中略

(27)

け い。た し,(e)若しく (f)にいう申請書 共に又 §1.17(g)に記載さ ている手数料を添え,意匠登録に関して外国出願の認証謄本の提出 遅延したこ についての完全有効 理由の証明を添えた申請書 共に提出する場合 ,この限 で い。外国出願に関する優先権主張又 認証謄本を発行手数料 納付さ た日 の後に提出する場合 ,その特許 ,特許法第225条及び§1.323に基 く訂正証明書 によって訂正さ ている場合を除き,優先権主張を含ま い の する。

(2) 特許商標庁 下記の事情において ,優先権主張及び外国出願の認証謄本を本規 則において別途定め ている時期よ 前に提出するよう要求するこ できる。 (i) 出願 インターフ ア ン (参照先、略)又 由来手続(参照先、略)に関係して

いる場合

(ii) 審査官 依拠する参考資料の日付に打ち克つために必要 場合,又

(iii) 審査官 必要 み す場合

(3) 非英語の外国出願に係る英語翻訳文 ,下記の場合を除き,要求さ い。 (i) 出願 インターフ ア ン (略)又 由来(略)手続に関係している場合

(ii) 審査官 依拠する参考資料の日付に打ち克つために必要 場合,又

(iii) 審査官によって明示して要求さ る場合

(4) 非英語の外国出願に関する英語翻訳文 要求さ る場合 ,その翻訳文 ,その 認証謄本の翻訳文 正確である旨の陳述書を添えて提出し け い。 (h) 他の合衆国特許又 出願に関する認証謄本

再発行 求め ている特許 ,外国出願の認証謄本に関する本条の要件を満たし, つ,当該特許 当該外国出願の認証謄本を含 でいる 確認さ た場合 ,(f)及 び(g)にいう外国出願の認証謄本に関する要件 満たさ ている の み さ る。 外国出願の認証謄本に関する(f)及び(g)の要件 ,先にさ た非仮出願であって,特 許法第120条,第121条,第365条(c)又 第386条(c)に基 いて利益 主張さ てい る の 外国出願の認証謄本を含み, つ,当該先にさ た非仮出願 その外国出 願の認証謄本を含 確認さ た場合 ,出願に関して満たさ ている の み さ る。

(i) 外国出願の謄本の提出に関する(f)及び(g)の要件であって,そこに記載さ ている期

間内に行うべき さ ている の ,下記事情において 満たさ ている み す。 (1) 外国出願 ,特許商標庁 共に2国間又 多国間の書類交換協定に参加している外

国の知的財産権官庁(知的財産権・参加外国官庁)において提出さ たこ ,又 外国 出願の謄本 ,特許商標庁 当該謄本を取得するこ を許可している知的財産権・ 参加外国官庁においてその後に行わ た出願に関して提出さ たこ

(2) 優先権主張 出願 ータ ート(略)によって提示さ てお ,そ 優先権 主張 の基礎 さ る外国出願を出願番号,出願国(又 知的財産権当局),出願年月日を指 定するこ によって確認してお , つ,出願人 ,知的財産権・参加外国官庁 特許商標庁にその出願書類を入手させるこ できるようにするために必要 情報 を提供するこ

(28)

,又 ,(g)(l)に指定さ ている期間内に,外国出願の謄本 提出さ るこ ,及 び

(4) 外国出願 知的財産権・参加外国官庁において行わ てい い ,外国出願の謄 本 ,特許商標庁 当該謄本を取得するこ を許可している知的財産権・参加外国 官庁において後日行わ た出願に関して提出さ ている場合において,出願人 , 特許商標庁 当該謄本を取得するこ を許可している知的財産権・参加外国官庁

外国出願の謄本を取得するこ を求める別途の申請書を提出するこ 。申請書 外国出願の謄本 提出さ た知的財産権・参加官庁及び出願番号,出願年月日によ って,後日の出願を確認し け い。申請書 先の外国出願の出願日 16 月又 特許法第111条(a)に基 く出願の出願日 4月の内の何 遅い方 終 了するまでに,特許法第371条(b)若しく (f)に基 いて国内段階に移行する出願に ついての開始日(略)又 特許法第371条に基 く最初の書類提出日の内の何 遅 い方 4月以内に,又 (e)若しく (f)基 く請願書を添えて提出し け

い。 2. 意匠14

2.1 USPTO 発行する意匠に関する証明書等及びその取扱いについて15

2.1.1 優先権証明書の発行について16

(1) USPTOによる優先権証明書の発行 電子書面/紙書面 について

優先権証明書の発行 、紙書面でのみ行わ ている17。 (2) 優先権証明書の発行手数料

意匠に関して、特許 同様である 1.1.1 (2)参照 。た し、電子書面 適用さ い。 (3) 優先権証明書発行手続の流

意匠に関して、特許 同様である 1.1.1(3)参照 。た し、紙書面のみの発行であ 、 申請人に 郵送で提供さ る。

(4) 優先権証明書の発行についての法 、規則等

意匠に関して、特許 同様である 1.1.1 (6)参照 。

2.1.2 登録証の発行について18

(1) USPTOによる登録証の発行 電子書面/紙書面 について

意匠に関して、特許 同様である 1.1.2 (1)参照 。

14 米国で 意匠 Design Patent 意匠特許 して保護さ る。本稿で 米国のDesign Patentを 意匠 して

表記する。

15 意匠に関して、優先権証明書、登録証以外の証明書の発行 特許 同様である 脚注1参照 。

16 本調査研究における質問票調査に基 く。

17 現地代理人 の情報による 、特に規定 あるわけで く、実績 して紙書面でのみ発行さ ている、 のこ 。

(29)

(2) 登録証の発行についての法 、規則等

意匠に関して、特許 同様である 1.1.2 (2)参照 。

2.2 USPTO 受理している意匠に関する証明書等及びその取扱いについて

2.2.1 優先権証明書の受理について19

(1) 優先権証明書 紙書面 の受理について

意匠に関して、特許 同様である 1.2.1 (1)参照 。 (2) 電子優先権証明書の受理について

意匠に関して、特許 同様である 1.2.1(2)参照 。た し、DAS、PDX 適用さ い。

(3) 優先権証明書の受理についての法 、規則等

意匠に関して、特許 同様である 1.2.1 (3)参照 。

3. 商標

3.1 USPTO 発行する商標に関する証明書等及びその取扱いについて20

3.1.1 優先権証明書の発行について21

(1) USPTOによる優先権証明書の発行 電子書面/紙書面 について

商標に関して、意匠 同様である 2.1.1(1)参照 。 (2) 優先権証明書の発行手数料

発行手数料 15 USD。

図表3 USPTO商標文書料金表22

(3) 優先権証明書発行手続の流

優先権証明書の発行を申請する場合、ユーザー 郵送、e-mail、FAX、窓口又 TEAS23

19 本調査研究における質問票調査に基 く。

20 商標に関して、優先権証明書、登録証以外で発行さ る証明書 して、Certificate of Assignment、Certificate of

Registration of Registered User、Certificate of Change of Name、Certificate of Extract from Register 挙 る。

21 本調査研究における質問票調査に基 く。

22 USPTOウ サイト内 Trademark Documents Schedule http://ebiz1.uspto.gov/vision-service/Product_Services

_P/msgShowProductSets?category=T 最終アクセ 日:2018年3月5日

23 TEAS Trademark Electronic Application System USPTO 提供する商標の電子出願 である。各種提出様 式、操作方法 の解説 提示さ ている。https://www.uspto.gov/trademarks-application-process/filing-online 最終アクセ

(30)

での申請 可能である。優先権証明書 USPTOによる申請の受理 7営業日以内に発 行さ 、申請人に郵送で提供さ る。

図表4 商標の優先権証明書発行手続の流

(4) 優先権証明書の発行についての法 、規則等

37 C.F.R. 第2部 商標規則 §2.201に規定 ある。

3.1.2 登録証の発行について25

(1) USPTOによる登録証の発行 電子書面/紙書面 について

商標に関して、特許、意匠 同様である 1.1.2(1)参照 。 (2) 登録証の発行についての法 、規則等

15 U.S.C. 商標法 第7条 §1057 (a)に規定 ある。

24米国商標規則の日本語訳 、特許庁ウ サイトの外国産業財産権制度情報に掲載の のを引用した。以下 同様。ht

tps://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/fips/pdf/us/tokkyo_kisoku.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日

25 本調査研究における質問票調査に基 く。

26米国商標法の日本語訳 、特許庁ウ サイトの外国産業財産権制度情報に掲載の のを引用した。以下 同様。http

<37 C.F.R. 第2部 商標規則 24> §2.201 謄本及び認証謄本

(a) 庁の管轄下にあ , つ,公衆の閲覧に供さ る商標登録及び商標記録又 商標書 類の無認証謄本 ,§2.6によって要求さ る該当する手数料の納付 あった き

,そ に対する権原を有する何人に対して ,庁によって提供さ る。

(b) 庁の管轄下にあ , つ,公衆の閲覧に供さ る商標登録及び商標記録又 商標書 類の認証謄本 ,§2.6によって要求さ る該当する手数料の納付 あった き

,庁の印章によって認証さ ,また,長官によって若しく 長官 授権した庁の 職員によ 証明さ る長官の名称によって,証明さ る。

<15 U.S.C. 商標法 26>

(31)

3.2 USPTO 受理している商標に関する証明書等及びその取扱いについて

3.2.1 優先権証明書の受理について27

(1) 優先権証明書 紙書面 の受理について

出願人 優先権主張を伴う商標出願を行う場合で 、USPTO 出願人に対し優先権 証明書の提出を要求してい い。

(2) 電子優先権証明書の受理について

商標について 、優先権証明書の提出 要求さ い。 (3) 優先権証明書の受理についての法 、規則等

優先権証明書の提出を求め い根拠 して、商標法第44条 15 U.S.C. §1126 に規定 ある。

s://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/fips/pdf/us/shouhyou.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日

27 本調査研究における質問票調査に基 く。

(a) 発行及び様式

主登録簿に登録さ た標章に係る登録証 ,アメ 力合衆国の名義によ ,合衆 国特許商標庁の印の下に発行さ , つ,長官 署名する 又 そ にその署名を 付させる の し,また,そ についての記録 ,合衆国特許商標庁に保存さ る の する。登録 ,標章を複製する 共に,標章 この章に基 いて主登録簿に 登録さ た旨,標章の最初の使用日,標章の取引における最初の使用日,登録に係 る特定の商品又 サービ ,登録の番号及び日付,登録の存続期間,登録出願 合 衆国特許商標庁で受領さ た日,並びに登録において課せ た条件及び制限 あ る場合 ,その条件及び制限を記載する の する。

<15 U.S.C. 商標法 >

第 44 条 15 U.S.C. §1126 国際条約 標章登録簿

(c) (b)に記載さ た者による合衆国での標章の登録 ,その出願人 取引における使用

を主張する場合を除き,当該標章 出願人の本国で登録さ るまで 付与さ い の する。本条の適用上,出願人の本国 ,出願人 誠実 つ有効 工業上若し く 商業上の営業所を有している国,又 前記の営業所を有してい い き ,出 願人 住所を有する国,又 ,(b)に記載さ た国の何 に 住所を有してい い場 合 ,出願人 その国民である国をいう。

(d) 本巻第1051条,第1053条,第1054条若しく 第1091条に基 いて又 (e)に基 い て,(b)に記載さ た者によって さ た標章登録出願 ,同人 (b)に記載さ た国 の1において先に同一標章について正規に出願をしていた場合 ,同一の出願 当該 外国において最初に さ たの 同一の日に合衆国に さ た場合に与え る の 同一の効力 与え る の する。た し,次の事項を条件 する。 (1) 合衆国における出願 ,外国においてその出願 最初に さ た日 6月以内に

(32)

4. その他、四法共通事項

4.1 USPTO 受理している四法に共通の証明書の取扱いについて28

(1) 登記事項証明書等の官公庁 発行する各種証明書について

官公庁 発行する各種証明書について、USPTO 出願人に対し、原本 紙書面 に代 わ その写しの提出を認めている29。 お、紙書面をイメー ータ化した電子フ イ ル 提出 認め る。

官公庁 発行する各種証明書 電子証明書であった場合、USPTO 電子的に発行さ た電子証明書 受理し い。

提出方法 して 郵送又 ウ サイトを通 たアップロー 30 可能である。 (2) 譲渡証書、委任状等の当事者間で作成した各種証明書について

当事者間で作成した各種証明書について、前記(1) 同様である。

28 本調査研究における質問票調査に基 く。

29 た し、前述 1.2.1 の お 、海外の知的財産庁 発行する優先権証明書 写しの提出 認め い。

30 申請人 当該写しをインターネットを通 たアップロー による提出を行い、その際に原本に相違 い旨の宣誓を行

う。

(2) その出願 ,出願人 その標章を取引において使用する誠実 意図を有している 旨の陳述書を含め,できる限 この章の要件に密接に合致しているこ

(3) 外国における最初の出願の出願日前に第三者によって取得さ た権利 ,本項に 基 いて さ た出願によって取得さ た登録によ ,如何 る意味で 影響を 受け い の するこ

(4) 本項の如何 る規定 ,本条に基 いて付与さ た登録の所有者に対し,その登 録 取引における使用を基礎 している場合を除き,その標章 合衆国において 登録さ る日前に行わ た行為について提 をする権原を与える ので い。 同様の方式によ , つ,同一の条件及び要件に従うこ を条件 して,本条に 定め る権利 ,最初に さ た外国出願に代え,同一の外国においてその後 に正規に さ た出願を基礎 するこ できる。た し,前記後願の前に提出 さ た全ての外国出願 ,公衆の閲覧に付さ , つ,如何 る権利を 存続 させるこ く,取 下 ,放棄さ ている ,そ 以外の処分 さ てい るこ ,また,優先権主張の基礎 さ てい いこ 及びその後 その基礎 さ

いこ を条件 する。

(e) 外国出願人の本国において正規に登録さ た標章 ,そ 適格性を有する場合 , 主登録簿に,また,そ 以外の場合 ,この章に規定する補助登録簿に登録するこ

できる。当該出願人 ,長官 定める期間内に,出願人の本国における登録に ついての真正謄本,写真複写,証明書又 認証謄本を提出し け い。出 願 ,その標章を取引において使用する出願人の誠実 意図を記述してい け

(33)

4.2 国の電子化施策 の関連31

政府全体の取 組み して、2012年5月にDigital Governmentの構想を公表し、ITを 活用した情報公開、特に バイル の情報へのアクセ 強化を図っている32。知的財 産分野において 、USPTO 包袋について 完全に電子化を行っている 、一部の キ ュメントについて 紙書面での発行を行っている。

また、USPTO 商標の電子出願を推奨してお 、商標出願に関する料金 電子出願の

方 紙書面での出願よ く設定さ ている33。商標分野におけるUSPTOによる電子証 明書の発行及び受理、並びに電子登録証の発行可能性 現在検討中である。

31 本調査研究における質問票調査に基 く。

32 White Houseウ サイト内 Roadmap for a Digital Government https://obamawhitehouse.archives.gov/blog/

2012/05/23/roadmap-digital-government 最終アクセ 日:2018年3月5日

33 USPTOウ サイト Trademark Processing Fees https://www.uspto.gov/learning-and-resources/fees-and-pay

(34)
(35)

B. 欧州特許庁 EPO

1. 特許

1.1 EPO 発行する特許に関する証明書等及びその取扱いについて1

1.1.1 優先権証明書の発行について2

(1) EPOによる優先権証明書の発行 電子書面/紙書面 について

優先権証明書の発行 原則 して紙書面で行わ ている。た し、1,000頁を超える場

合に CD/DVDによる発行 る3。

<DAS4について>

EPOで DASへの加入に向けた手続を進めている。時期 して 2018年度後半を予定 している。 お、EPO 、PDX5 による優先権書類の電子的交換を行ってお 、PDXに よる優先権書類の電子的交換 紙書面による優先権証明書の発行 の割合 以下の お である。

PDX電子交換: 85% 紙書面: 15% (2) 優先権証明書の発行手数料 発行手数料 50 EUR。

図表1 EPO特許料金表6

(3) 優先権証明書発行手続の流

優先権証明書の発行 申請さ た場合、優先権証明書7 1,000頁以下の場合に 紙書

面で、1,000頁を超える場合に CD/DVDにて発行さ 申請人に郵送で送付さ る。

お、EP出願又 国際出願を基礎に優先権主張する出願 PDX に対応してい るい の特許庁に さ た場合、優先権書類 PDX を通 て自動的に検索 さ 、出願を受理した特許庁に送付さ る。 し、番号や日付の不一致 起こ PDX の対象 して認識でき った場合、その事象 出願を受理した特許庁に返さ 、対応

求め る。

1 本稿で 主に優先権証明書及び欧州特許証明書について論 る。その他のEPO 発行する証明書 してCertification

of other documents (Extract from the Patent Register; Copy of the A or B publication) 挙 た。

2 本調査研究における質問票調査に基 く。

3 CD/DVDによる電子優先権書類の発行割合に関する情報 得 った。

4 A.米国 USPTO 、脚注3参照。

5 A.米国 USPTO 、脚注5参照。

6 EPOウ サイト内 Schedule of Fees https://my.epoline.org/portal/classic/epoline.Scheduleoffees 最終アクセ 日:2018年3月5日

(36)

図表2 紙書面による特許の優先権証明書発行手続の流

(4) 電子優先権証明書のフ イル形式及び電子認証の有無

1,000頁を超える場合にCD/DVDにて発行さ る電子優先権証明書 PDFフ イル形

式で発行さ る。特に電子署名 付さ い。 (5) 電子証明書の真正性確認方法

前記の1,000頁を超える場合にCD/DVDにて発行さ る電子優先権証明書 zipによ

アーカイ さ 、パ ワー によ 保護さ る 、前記(4)の お 電子署名 付さ い。

(6) 優先権証明書の発行についての法 、規則等

欧州特許付与に関する条約の施行規則 以下、特許条約規則 54、手数料に関する規 則第3条、長官決定、審査便覧に規定 ある8。

8 本調査研究における質問票調査に基 く。

9 欧州特許付与に関する条約の施行規則の日本語訳 、特許庁ウ サイトの外国産業財産権制度情報に掲載の のを引

用した。以下 同様。https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/fips/pdf/epo/jyouyaku_kisoku.pdf 最終アクセ 日:

2018年3月5日

<特許条約規則9>

規則54 優先権書類の発行

(37)

<手数料に関する規則10>

第3条 庁長官 定める手数料,経費及び価格

(1) 庁長官 ,施行規則に規定する管理手数料の額及び適正 場合 第2条に規定する の以外の庁 行う業務に対する手数料及び経費の額を定める。

(2) 庁長官 ,条約第93 条,第98 条,第103条及び第129条にいう刊行物の価格 定める。

(3) 第2条に規定する手数料の額並びに(1)に従って定める手数料及び経費の額 ,欧州 特許庁公報及びウ サイトに掲載する。

<長官決定2014, A13 2013年12月13日付手数料の見直し11> 8.1項

欧州特許出願又 国際出願の認証謄本の発行及び出願日の認定 優先権書類 特許条 約規則54 PCT規則17.1(b)、21.1 Code029:50 EUR

<欧州特許庁審査便覧2016, A-XI, 612> A部 第XI章 6

優先権書類 す わち、欧州出願の証明書 出願日を証明する証明書 、 原 出願 人又 その権利承 人にのみ発行さ る。 EPOの公用語以外の言語で提出さ た出願 の場合 第14条(2) 、優先権書類 、EPOの公式言語の翻訳文で く、最初に提出 さ た出願に関連する。EPO長官 、優先書類の形式及び管理手数料 支払わ る状況 を含 、必要 手配をすべて決定する。

1.1.2 欧州特許証明書 CEP の発行について13

(1) EPOによるCEPの発行 電子書面/紙書面 について

EPOで 出願の受理 審査、異議申立及び審判の受付及び審理を行う 、登録 加盟 各国 行うため、登録証の発行 行わ 、紙書面による欧州特許証明書 以下CEP の 発行を行っている。以下、本項で CEPについて述べる。

(2) CEPの発行についての法 、規則等

CEPの内容、形式及び申請方法等について、2013年7月16日付欧州特許庁長官決定14 出さ ている。

10手数料に関する規則の日本語訳 、特許庁ウ サイトの外国産業財産権制度情報に掲載の のを引用した。以下 同

様。https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/fips/pdf/epo/tesuuryou.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日

11長官決定2014、A13 AIPPI仮訳 http://www.epo.org/law-practice/legal-texts/official-journal/2014/01/a13.html 最終アクセ 日:2018年3月5日

12欧州特許庁審査便覧2016、A-XI、6 AIPPI仮訳 調査時。現在、最新版 2017年版に改訂さ てお 、A部 第

XI章 5.2に改訂・追記 さ ている。

http://documents.epo.org/projects/babylon/eponet.nsf/0/D94333C1A028BC0AC12581C90057921F/$File/guidelines_f or_examination_2017_hyperlinked_showing_modifications_en.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日

13 本調査研究における質問票調査に基 く。欧州特許証明書 Certificate for a European Patent, CEP。

14 Decision of the President of the European Patent Office dated 16 July 2013、EPOウ サイトSupplement

(38)

1.2 EPO 受理している特許・実用新案に関する証明書等及びその取扱いについて

1.2.1 優先権証明書の受理について15

(1) 優先権証明書 紙書面 の受理について

出願人 優先権主張を伴う特許出願を行う場合、EPO 必要に応 て出願人に対し優 先権証明書の提出を要求する。第1庁発行の優先権証明書の原本 紙書面の場合、EPO

その原本 紙書面 を要求し、当該紙書面の写しの提出 認め い。 (2) 電子優先権証明書の受理について

EPO USPTOの電子優先権証明書に限 、受理する。USPTO 発行する電子優先権

証明書に USPTOによる真正確認のための電子署名 付さ てお A.米国(USPTO)

1.1.1(4)参照 、検知さ るこ しに改変するこ でき い である。し し、そ

以外 、紙書面をイメー ータ化した電子フ イルを含め、受理し い。 お、PDXによる優先権書類の電子的交換 行わ ている。

(3) 優先権証明書の受理についての法 、規則等

特許条約規則53(1)(2)、同規則163(2)、長官決定08_4922(9Aug2012)、審査便覧A-III,6.7、 審査便覧E-VIII,2.3.5に規定 ある。

15本調査研究における質問票調査に基 く。

<欧州特許証明書類の内容、形式及び伝達手段に関する2013年7月16日付欧州特許庁長 官の決定>

第1条 欧州特許証明書類の内容、形式及び伝達手段

(1) 付与また 補正さ た欧州特許に対して発行さ た証明書 、紙形式で所有者に伝 達さ け い。複数の所有者 いる場合 、そ に証明書を発行し

け い。

(2) 付属明細書に係る証明書の認証謄本 、要請及び事務手数料の支払い あった場合 に、所有者に発行さ る の する。

<特許条約規則> 規則53 優先権書類

(1) 優先権を主張する出願人 ,先の出願の写しを,主張する最先の優先日 16 月以 内に提出し け い。この写し及び先の出願の出願日 ,その出願を受け た当局によって,正しい の して証明さ け い。

(2) 先の出願の写し ,欧州特許庁において入手可能 その出願の写し 欧州特許庁長 官によって定め た条件に基 いて欧州特許出願のフ イルに挿入さ るこ

っている場合 ,正規に提出さ た の み す。

規則163 欧州特許庁による一定の方式要件の審査

(39)

<長官決定08_492(9Aug2012) 優先権書類の提出16>

第1条 先の出願のコ ーを欧州特許出願のフ イルに含める

欧州特許庁 、先の出願 次の のである場合に、優先権を主張する先の出願の写し を、欧州特許出願のフ イルに無料で含める の する。

(a) 欧州特許出願

(b) 特許協力条約 PCT に基 いて欧州特許庁に受理官庁 して提出さ た国際出願 (c) 中国の特許又 実用新案出願

(d) 日本の特許又 実用新案の出願 (e) 韓国の特許又 実用新案出願

(f) 米国の仮出願又 本出願による特許出願

第2条 出願人への情報

(1) 欧州特許庁 優先権を主張する先の出願の写しを欧州特許出願のフ イルに入 た 後、速や に、先の出願 欧州特許出願又 PCTの下で受理官庁 して欧州特許庁 に提出さ た国際出願である場合を除き、出願人に適 に通知する。

(2) 先の出願の写しをフ イルに含めるこ でき い場合、そ 特許条約規則53(2) に基 いて正当に提出さ た の み さ い。欧州特許庁 、適 時期に出 願人に通知し、特許条約規則53(1)に従い、その後にそのコ ーを提出する機会を与 える の する。

第3条 欧州PCT出願

第1条及び第2条 、指定又 選択官庁 しての欧州特許庁において、欧州に移行す る国際出願に 適用さ る 特許条約規則163(2) 。

以下略

<欧州特許庁審査便覧2016, A-III17> 6.7 先の出願の謄本

優先権主張の基礎 る先の出願の紙形式の謄本(優先権書類) 、優先日 16月以内 に提出し け い。優先権書類 、発行機関によって タル署名さ 、署名 EPOによ 受理さ い限 、電子形式で提出するこ でき い 2015年11月10

16

長官決定 EPO Office Journal 08_492/2012優先権書類の提出 AIPPI仮訳

http://archive.epo.org/epo/pubs/oj012/08_12/08_4922.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日

17

本調査研究における質問票調査に基 く。欧州特許庁審査便覧2016、A-III、6.7 Copy of the previous application

(priority document)、EPOウ サイト 下記URL 入手した のをAIPPIにて仮訳した。 お、同審査便覧

既に2017年版に改訂さ ている 、2016年版を基に回答を得たので、こ を参照した。

http://documents.epo.org/projects/babylon/eponet.nsf/0/D94333C1A028BC0AC12581C90057921F/$File/guidelines_f or_examination_2017_hyperlinked_showing_modifications_en.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日

出 願の番号又 その写し ,規則159(1)に基 く期間内に提出さ てい い場合 ,欧州特許庁 ,出願人に対し,2月以内にその番号又 写しを提出するよう求め

(40)

日付EPO長官決定、OJ EPO 2015、A91、および 2004年9月15日付EPO通達、OJ EPO

2004,562参照 。また、フ ック で提出するこ でき い 2007年7月12日付EPO

長官決定、特別版No.3、OJ EPO 2007、A.3参照 。複数優先権を主張する場合 、同期 間 最先の優先日 開始する。

この謄本 、先の出願を受領した当局によって当該先の出願の正確 謄本である旨 証 明さ け 、その出願日について 当該当局によって証明さ け

い。日付の証明 、当該当局 別個に発行した、先の出願の出願日を記載した証明書

の形式(規則53(1)第2文)、又 優先権書類自体に一体化さ た のであって よい。謄本

の真正性の証明 、別個の書類であって 、又 優先権書類に一体化さ た のであっ て よい。

先の出願の写し 優先権書類 を紙面以外の物理的媒体、例え 、CD-R によって提出 するこ 可能である 、次に従うこ を条件 する。

(i) 優先権書類を含 物理的媒体 、先の出願を受領した当局によって作成さ 、その内 容 後に検知するこ でき いよう 方法で変更さ てい い旨 保証さ てい るこ

(ii) 物理的媒体の内容 、先の出願又 その一部の正確 写しである旨をその当局 証

明しているこ 、及び

(iii) 先の出願の出願日 、その当局 証明しているこ

証明書 、紙形式で別個に提出して よい。提出さ た媒体 読取可能であ 、コン ュータウ ル 又 その他の有害 ロ ック 含ま ていて い。

規則53(2)及び2012年8月9日付EPO長官決定,OJ EPO 2012,492で ,優先権書類を 提出する要件に対する次の例外を規定している。

先の出願

(i) 欧州特許出願

(ii) PCTに基 く受理官庁 してのEPOに提出さ た国際出願

(iii) 中国特許又 実用新案登録出願

(iv) 日本特許又 実用新案登録出願

(v) 韓国特許又 実用新案登録出願、又

(vi) 米国特許商標庁 の文書交換協定の対象 る米国特許出願又 仮特許出願(OJ

EPO 2007,473参照)

(41)

公用語の一で け 、規則53(3)に基 く翻訳文又 宣誓書の提出を依然 して要する 場合 ある(A-III、6.8参照)。

出願人 規則56に基 き明細書又 図面の遅延提出部分を優先権主張の基礎 する請 求において既に優先権書類の写しを提出している場合(A-II、5.4(v)参照) 、出願人 再 提出する必要 い。た し、提出済みの写しの内容及び/又 出願日について証明さ

てい け 、出願人 前記の期間内に欠落している証明部分を提出し け い。

出願人 上述した期間内に優先権書類の認証謄本を提出し った場合(規則53(1)) 、 EPO 、規則59に基 き2月以内に提出するよう出願人に求める。この期間 、規則 132(2)に基 き延長するこ できる E-VIII、 2.3.5、 Euro-PCT出願参照 、手続

続行 規則135(2)で除外さ ている。出願人 期間内に提出し け 、当該優先権を

喪失する(第90条(5))。

<欧州特許庁審査便覧E-VIII18>

2.3.5 優先権主張 第2段落

出願番号又 先の出願の写し 31月の期間満了時にま 提出さ てい い場合、EPO 、出願人に対し、この番号又 写しを2月以内に提出するよう求める。し し 、 規則53(2)及び2012年8月9日付EPO長官決定、OJ EPO 2012、492の規定 、先の出願 の写しの提出 いう要件に例外を設けてお A-III,6.7 参照 、欧州段階に移行した 国際出願に 適用さ る。さ に、先に 述べた 、出願 PCT規則17.1(a)又 (b)を遵 守している場合、指定官庁 してのEPO 、出願人に対し、優先権書類 その写しを提 出するよう求めるこ でき い PCT規則17.2(a),第 文参照

2. その他、四法共通事項

2.1 EPO 受理している四法に共通の証明書の取扱いについて19 (1) 登記事項証明書等の官公庁 発行する各種証明書について

官公庁 発行する各種証明書について、EPO 出願人に対し、原本 紙書面 に代わ その写しの提出を認めている。また、紙書面をイメー ータ化した電子フ イル 提出 認め る。た し、官公庁 発行する各種証明書 電子証明書であった場合、 EPO 電子証明書を受理し い。

18

本調査研究における質問票調査に基 く。欧州特許庁審査便覧E-VIII、2.3.5 Claim to priority 第2段落、EPOウ サイト

http://documents.epo.org/projects/babylon/eponet.nsf/0/D94333C1A028BC0AC12581C90057921F/$File/guidelines_f or_examination_2017_hyperlinked_showing_modifications_en.pdf 最終アクセ 日:2018年3月5日 入手し

た のをAIPPIにて仮訳した。 お、同審査便覧 既に2017年版に改訂さ ている 、2016年版を基に回答を得た

ので、こ を参照した。

図表 2 紙書面による特許の優先権証明書発行手続の流 (4)  電子優先権証明書のフ イル形式及び電子認証の有無 1,000 頁を超える場合に CD/DVD にて発行さ る電子優先権証明書 PDF フ イル形 式で発行さ る。特に電子署名 付さ い。 (5)  電子証明書の真正性確認方法 前記の 1,000 頁を超える場合に CD/DVD にて発行さ る電子優先権証明書 zip によ アーカイ さ 、 パ ワー によ 保護さ る 、 前記 (4) の お 電子署名 付さ い。 (6)  優先権証明書の発行に
図表 2 優先権証明書発行手続の流 5 (4)  電子優先権証明書のフ イル形式及び電子認証の有無 電子優先権証明書 PDF フ イル形式で発行さ 、 独自の識別コー ID code によ る電子認証 付さ ている。各頁の ッ ー及びフッターに 認証謄本の真正性を示す 以下の要素 含ま る:識別コー 、 複写 copy タンプ、謄本発行の責任者 る職員の署名、謄本発行日、登録共同体意匠 RCD 番号及びペー 番号。 (5)  電子優先権証明書の真正性確認方法 EUIPO のウ サイト 6 に、 前述の識別コ
図表 7 2015 年度の CTM 商標登録手続に関するユーザー満足度調査 30
図表 2 特許の優先権証明書発行手続の流 (4)  優先権証明書の発行についての法 、規則等 優先権証明書の発行についての規定 い 、 专利缴费服务指南 特許費用支払いサ ービ ガイ に下記説明 に料金の提示 前記 (2) 参照 ある。  1.1.2 登録証の発行について 9 (1) SIPO による登録証の発行 電子書面/紙書面 について 登録証の発行 紙書面でのみ行わ ている。 (2)  登録証の発行についての法 、規則等 専利法実施細則第 54 条及び専利審査指南第 5 部分第 9 章 1.1.4 に
+4

参照

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